バイオインフォマティクス解析に欠かせないWindowsソフトウェア 7選
MacからWindowsに乗り換えて早二年――。
割と最近のWindowsも使い慣れてきたので、ここらで最新のおすすめフリー ソフトを紹介してみようとおもいます🀄
今回紹介するものはバイオインフォマティクスに従事する私には欠かせないものですが、結果的に多少でもプログラミングする人なら誰にでも役立つものになりました😅
面白そうなものがあったら是非使ってみてはいかがでしょうか!
ファイラー編
ほとんどの人は普通Windows Explorerをファイラーとして使われていると思います。
もしあなたが頻繁にエクスプローラーを開いているなら、以下のソフトウェアを使うことを強くおすすめします‼️
Files
Filesの特徴はモダンなUIでWindows11に溶け込むようなデザインのファイラーソフトです。
動作も高速。シンプルでありながら、タブ操作やペイン分割といった機能を兼ねそろえた強力なソフトでもあります💪
――という感じで素晴らしいソフトではあるのですが・・・正直普段使いとまではいかなかったし、残念ながら今私は使っていません・・・。
使わなくなった理由は以下です。
- 通常使用するエクスプローラーとして設定できない
- プロパティ等独自のUIが多く、慣れるのに時間がかかる
このソフトを普段使いする気は全然あったんですが通常使用するエクスプローラーに設定できない以上、毎回Filesで開き直す必要があります。たとえばZipファイルをブラウザからDLして、開いた後に「あ~・・・Filesで開いてくれないのか」って何度がっかりしたことか😓
ファイラー「Files」
おすすめ度 ⭐⭐⭐☆☆
インストールはMicrosoftStoreから
公式サイト
Filesはオープンソースで開発されています。気に入ったらコントリビューションや寄付で作者を支援してあげるとよいでしょう。 GitHubレポジトリ
OneCommander
次に紹介するOneCommanderは非常に多機能なファイラーです。
実装されている機能はここで上げきれないほどありますが、代表的なものは以下。
- デュアルペインUI
- タブ機能
- ビルトインクイックプレビュー(MacのFinderにあった機能)
- ファイル変更からの日数や
- 右クリック時のメニューはエクスプローラーと同様だが、デザインは変更
- テーマを自作できる
- ファイル一括リネーム
また、設定画面から細部までカスタママイズが可能です🔧
OneCommanderは通常使用するエクスプローラーアプリに登録可能な上、Win+Wのショートカットを登録することも可能です。
あれこれと自分でレジストリをいじったりすることなく設定が変えられるのは簡単ですよね~👍
ただし、これらの機能は今のところ実験的機能とのことです。使用は自己責任となっています。
OneComannderは基本フリーですが、商用利用したいならproライセンス($12買切)を買ってくださいとのことだそうです。
また、proに課金することでフォント変更やファイルリネーマーの機能拡張など、様々な機能が追加されるようです。
私は使い始めて一週間くらいしか経ってないのですが、フリー版でも今のところ満足しています😃
ファイラー「OneCommander」
おすすめ度 ⭐⭐⭐⭐☆
ポータブル版をダウンロードして使用可能
MicrosoftStoreでもインストール可能なものの、実行権限関係で不具合が起きる可能性ありとのこと。
ダウンロードは公式サイトから
ツールキット編
Microsoft Power Toys
PowerToysは超絶便利な12のソフト群を一つにまとめた、ソフトウェア群です。
開発元は天下のMicrosoftなので、セキュリティ面などは安心できますね💘
どの機能も、それ単体でフリーソフトとして存在していてもおかしくないくらい便利ですが、今回は特に私が愛用している機能だけを紹介したいと思います。
PowerToys Run
PowerToys RunはAlfredやMacのSpotlightライクなランチャーです。
{Alt}
+{Space}
(カスタム可能)でランチャーを起動することができます。(もちろんスタートアップ登録もソフトの方でうまくやってくれます!)
言わずもがなの定番機能がMicrosoft公式から提供されているというのが素晴らしいです🆗
多分新しいPCを買った時、最初に私がインストールするのはPowerToysで、最初に使うのはこの機能です🍫
Color Picker
Color Pickerは文字通り画面上の任意の位置のカラーコードを取得する機能です。
Win+Shift+Cで起動可能で、カラーコードやRGB値も取得することができます。
Always on Top
Always on Topは{Win}
+{Ctrl}
+{t}
で今のウインドウを最前面に固定します。ピロンという軽快な音とともに画面にやや太い枠がでてくるので、わかりやすいUIとなっています。
Keyboard Manager
Keyboard Managerは任意のキー入れ替えを実現するソフトです。
しかし動作はちょっと微妙で、CapslockキーとCtrlキーの入れ替えをしようと思ってもうまくいきません。JSキーボードの問題?かもしれません。
というわけで、全部を紹介するのはめんどくさいのでここまでにしておきます!個人的には必須級のアプリです👊
Microsoft PowerToys
おすすめ度 ⭐⭐⭐⭐⭐
インストールはMicrosoftStoreから
GitHubのReleaseページからインストーラーをダウンロードすることも可能です
Microsoft公式の解説ページ
Microsoft PowerToysはオープンソースです
DevToys
DevToysはVisual Studioの開発者である@Etienne BAUDOUX氏が開発した、エンジニアのためのスイスアーミーナイフ🗡️のような便利ソフト群です。
名前も雰囲気もPowerToysにそっくりですが、実装されている機能はコーディングする人しか使わないものばかり。どれもこれも痒いところに手が届く、渋い機能ばかりです。
私がよく使う機能は以下です。
PNG/JPEG最適化
ブログに使用する画像はすべてこの機能でサイズダウンを施しています。
正規表現テスター
正規表現は難しい。ちょっと込み入った正規表現をやるときはこの機能でチェックしています。
エンコーダー/デコーダー
base64やHTMLなどのエンコードが可能です。文字化けで困ったときなどに使います。
Lorem Ipsum(ダミーテキスト) 生成ツール
意味のない文章を作成。地味に好き。
私が使っている機能はこんなところです。
今回紹介していない機能はGitHubレポジトリでチェック!
Microsoft Power Toysおすすめ度 ⭐⭐⭐⭐⭐
インストールはMicrosoftStoreから
GitHubのReleaseページからインストーラーをダウンロードすることも可能です
開発系
Visual Studio Code
Visual Studio Codeは皆さんご存じ、2022年現在の最強エディタです。VSCodeが出てくる前はVim派とEmacs派の宗教戦争があったようですが、その戦争に終止符を打ったのがVSCodeです。
コードの予測サジェスト・型チェック・ライブラリの参照・等々拡張機能が簡単にトラブルなく導入可能です🌄
後述のWSLやリモートサーバーへのアクセス、AIコパイロット・昨今ではLiveShare機能を使ったペアプログラミングなどなど、先進的な機能ばかり。これらが完全無料で使えるのだから本当にすごいです。
いつか私のVSCode設定も紹介したいと思います!
私見ですが、VSCodeに欠点は実質ないんじゃないでしょうか? というのも、VSCodeはJavaScript(TypeScript)で自由自在に操ることができますし、UI等は拡張機能でいくらでも変更できます。もし気に入らないポイントがあったとしたら、それを解決する方法を誰かが提供してくれていた、なんてこともザラです。
また、1~2ヶ月に一回くらいのアップデートで「わっ!」と驚くような改善・新機能実装があります。VSCodeも開発元がMicrosoftですが、結構なリソースを費やしてVSCodeを開発しているのか、毎度リリースノートを読むのが楽しみなほどに開発は盛んです。
Visual Studio Code
おすすめ度 ⭐⭐⭐⭐⭐
Microsoftの公式ページからインストール
Microsoftと関わりたくない人向けのオープンソース版フォークのVSCodiumもあります。
WSL (gWSL)
これも有名なソフト(というかアーキテクチャ?)ですが、Windows内でLinuxを動作できるように作られたのがWSLです。
世の中にはdockerやvirtual boxなどの仮想環境ソフトがありますが、その中でもWSLは一番導入が簡単かつネイティブ環境と限りなく近い動作を実現しています。
最近のバージョンではWin11限定でディスプレイフォワーディングが実装されました🖱️
もうMacやLinuxOSのパソコンを買わなくても、Windowsが一台あればUNIX系OSの良さを体感することもできます🐧
バイオインフォマティクスはほとんどのソフトウェアが個人開発のOSSでUNIX系OSでしか動作しないものばかりなので、私はWSLが手放せないですねー・・・
これを期に、あなたもLinuxデビューをしてみてはどうでしょうか?
Windows Subsystem for Linux
おすすめ度 ⭐⭐⭐☆☆
インストールはちょっと小難しいので、公式のチュートリアルを読むのがベスト。 1~2年前の解説では些か古いと感じるレベルなので、どこかのブログ記事は困ったときだけ参照するようにしましょう。
※WSL"2"であることが肝要です
Windows Terminal
使わない人にはあんまり興味ない話ですが、CLI(コマンドラインインターフェース)使いにとってターミナルは重要です。
MacではiTerm2などが有名ですが、軽量でタブ等の機能を兼ねそろえつつ、美しいUIであることがターミナルにとって大事なポイントでしょうか。
Windowsにおけるターミナルの最適解は間違いなくWindows Terminalです。
Windows Terminalではタブやペイン分割といった機能はもちろん、WSLのUbuntuやPowerShell、コマンドプロンプト、GitBashの全てを一つのソフト内でしようすることができます。これまたMicrosoftのオープンソースソフトですが、フォントやキーボードショートカットなどのカスタマイズが効くことや、jsonファイルで設定を保存している仕様など、VSCodeらしさを踏襲しています✔️
先のWSLを導入の際は必ず使用をお勧めします。間違いなく作業効率が爆上がりします。
今回は説明しませんが、「PowerShellは知ってるけどありゃ使いづらいよ」という方は是非PowerShell7系を導入して、Windows Terminal使ってみてください。 飛ぶぞ
Windows Terminal
おすすめ度 ⭐⭐⭐⭐⭐
インストールはMicrosoft Storeから
GitHubからインストーラーをDLすることも可能
まとめ
ということで、バイオインフォ解析者の私が手放せないWindowsソフト7選でした!
結構有名どころばっかりでしたが、意外に知らない人もいるんじゃないかな?と思います。
今回紹介したものは全てWindows StoreまたはMicrosoft公式から入手可能なものですので、安心して使えますね♪
ではまた次回(そろそろR解析の話書きたい)お会いしましょう!👌
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